日差しが強くなり夏を感じ始めるころ、とうもろこしが店先に並ぶようになります。とれたてのとうもろこしは、とっても甘くておいしいですよね~♪
今回は上級食育アドバイザーのみもりが、とうもろこしの旬と栄養素などについてお話ししたいと思います。
とうもろこしとヤングコーンの旬
とうもろこしの中で一番甘くて、市場にたくさん出回っているのは「 スイートコーン 」という品種です。
小さくてかわいいとうもろこしの赤ちゃん、ヤングコーン( ベビーコーンとも呼ばれる )は、大きな実を育てるために若採りしたものです。
とうもろこしの旬
とうもろこしの旬は6月から9月ごろまで。出荷の全盛期は7月です。
鮮度が落ちやすく、時間がたつにつれて甘みが薄れてしまうので、購入後はなるべく早めに食べるか、ゆでたり蒸したりしてから冷凍保存することをおすすめします。
ヤングコーンの旬
ヤングコーンは特定の品種ではありません。
スイートコーンはひとつの株から2本収穫します。3本以上実がなった場合、2本を大きく育てるために若採りしたものがヤングコーンです。
ほんのりと甘くて、緑の香りが残るさわやかなヤングコーンは、実が大きく育つ前に収穫するので、少し早い5月から6月が旬になります。
とうもろこしに含まれる栄養素
とうもろこしには、三大栄養素であるたんぱく質や糖質、食物繊維が豊富に含まれています。
そのほかにもビタミン、ミネラル、カリウム、食物繊維などが含まれる、優れた食品のひとつです。
主な栄養素は炭水化物。とうもろこしを主食にしている国もあります。体にいい栄養素がたくさん含まれている野菜ですが、糖質が多めなので、食べ過ぎには気をつけましょう。
- たんぱく質( 筋肉・骨・血液の材料)
- 脂質( 効率のいいエネルギー源 )
- 炭水化物( 脳や神経の唯一のエネルギー源 )
- 不飽和脂肪酸( リノール酸、オレイン酸:動脈硬化、高血圧を予防 )
- 食物繊維( 腸内環境 を整える)
- βーカロテン( 皮膚 、粘膜の健康を保つ )
- ビタミンB₁ ( 脳や神経を正常に機能させる )
- ビタミンB₂( 皮膚、粘膜の健康を保つ・成長を促進 )
- ビタミンB₆( たんぱく質の代謝を助ける )
- ナイアシン( たんぱく質・糖質・炭水化物の代謝を助ける )
- 葉酸( ビタミンB₁₂と協力して赤血球を作る )
- ビタミンC( 老化防止・健康維持を助ける )
- カリウム( 血圧を調整・高血圧予防 )
- カルシウム( 骨や歯の形成に欠かせないミネラル )
- マグネシウム( たんぱく質・糖質・炭水化物の代謝を助ける/骨や歯の形成に欠かせないミネラル )
- 鉄分( 貧血予防/全身に酸素を運び、細胞の代謝を助ける )
まとめ
とうもろこしの旬は6~9月、ベビーコーンの旬は5~6月です。
鮮度が落ちやすいので、新鮮なものをできるだけ早く食べるか、早めに加熱して冷凍しましょう。
含まれる栄養素の力で、腸内環境改善やむくみの防止などの効果が期待できます。
糖質が多くカロリーが高めなので、食べ過ぎには注意しましょう。